戦闘作戦艦の動き


原子力潜水艦の寄港回数・平均停泊日数の年次推移

原子力空母がわずか2週間の間に3回も寄港するという異例の事態になった。原因となったのは、3月11日に起きた東京電力福島第1原子力発電所の原子炉事故で放射能 汚染を避けるため関東一円から米国人の退避が進められ、横須賀基地からもすべての艦船が退避したことによる。
避難指示は日本政府からいち早く提示された放射能影響範囲予測に基づくもので、3月17日の発動から避難指示が解除された4月16日までの期間、佐世保には2回(1隻) の空母と5回(5隻)の駆逐艦が寄港した。
横須賀で定期修理中だった駆逐艦ラッセンは避難先の佐世保で作業を継続したため、64日間という異例の長期停泊となった。また、原子力空母ロナルド・レーガンが日本 周辺で展開した関係で随伴していた駆逐艦も相次いで寄港した。

 原子力潜水艦は寄港回数と停泊日数がこの数年、ほぼ横ばいとなっている。
米海軍横須賀基地には最新型の原潜が相次いで寄港しているが、佐世保にはまだ寄港していない。
旧型化したロサンゼルス級の原潜が海洋調査とリンクして佐世保や沖縄に寄港する一方、新型の原潜の任務が艦隊護衛やパトロールなど作戦行動に集中しているためではない だろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


はじめに
佐世保母港艦船の動き
定着した音響測定艦と測量艦
空母艦隊や揚陸艦隊とリンクした補給艦
2011年入港艦船一覧


2012-1-26