戦闘作戦艦の動き


原潜は11回寄港したが、このうち7回は人員の移送や情報伝達のための一時寄港。ほかの在日米海軍基地への寄港と比較すると、最も寄港回数が多い沖縄・ホワイトビーチはほとんどが一時寄港、 ほとんどが長期停泊の横須賀、その中間の佐世保という傾向は変わっていない。

原潜の動きでは、横須賀、沖縄・ホワイトビーチを含めた寄港回数では前年を下回り、佐世保でも1減の11回となった。また、平均停泊日数でも2011年以来減少傾向にあり、数時間の停泊で 出港するケースが増えている。(11回のうち7回)
在日米軍基地への原潜の寄港回数では沖縄・ホワイトビーチが26回と最多だが、いずれも短時間の寄港となっているが、横須賀では逆に11回の寄港で平均停泊日数が約7日となり、同じく11回 寄港した佐世保の平均停泊日数は3日となっている。

沖縄・ホワイトビーチの桟橋には艦船停泊の支援設備「コールド・アイアン」が整備されて久しいが、長期間係船できる環境にないことが影響し、短時間の寄港に限定されているのだろう。
一方、横須賀基地は原子力空母が母港されたことにより原子炉への支援体制が充実し、原潜の整備と乗組員の休養や食糧の補給のため停泊期間が長期化したと思われる。

なお、2012年は最新型の原潜が佐世保に初めて寄港したが、2013年に日本の港に寄港した原潜はすべて旧型のロサンゼルス級原潜で、新型の原潜は西太平洋に作戦展開したが、日本には寄港しな かった。
「日本近海や東シナ海などで活動を活発化させている中国海軍への対応」があるのだろうが、海洋調査や特殊部隊の輸送訓練を旧型のロサンゼルス級が、新型の原潜は艦隊護衛やパトロールなど 作戦行動と、任務を分担しているようだ。(グラフ【原潜寄港地の比較】参照)
(入港艦船の種類と名称は別表[艦船の名称]のとおり)

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


米海軍佐世保基地の動き はじめに
佐世保母港艦船の動き
拠点化した音響測定艦と測量艦
増加した洋上補給艦
2013年入港艦船一覧


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