戦闘作戦艦の動き


原潜は9回寄港したが、このうち5回は人員の移送や情報伝達のための一時寄港。ほかの在日米海軍基地への寄港と比較すると、最も寄港回数が多い沖縄・ホワイトビーチはすべてが一時寄港、 ほとんどが長期停泊の横須賀、その中間の佐世保という傾向は全く変わっていない。

原潜の動きでは、沖縄・ホワイトビーチの桟橋に艦隊係留支援設備(通称:コールド・アイアン)が設置された2012年を除けば、横須賀、沖縄・ホワイトビーチを含めた寄港回数はこの数年ほ とんど変化がない。また、平均停泊日数でも2013年とほぼ同水準で、原潜の運用は安定状態にあるようだ。

ちなみに、在日米軍基地への原潜の寄港回数では沖縄・ホワイトビーチが26回(合計停泊日数は26日、前年は26回 停泊日数26日)、横須賀は14回(合計停泊日数86日、前年は11回  停泊日数73日)、佐世保は9回(合計停泊日数は29日、前年は11回 停泊日数は33日)だった。

沖縄・ホワイトビーチの桟橋には艦船係留支援設備「コールド・アイアン」が整備されたが、防波堤が設備されていないなど長期間停泊できる環境にないことが影響し、短時間の寄港に限定されて いるのだろう。
一方、横須賀基地は原子力空母が母港されたことにより原子炉への支援体制が充実し、また、原潜の整備と乗組員の休養施設や娯楽施設にも恵まれていることから停泊期間が長期化していると思わ れる。

なお、2012年に最新型のバージニア級原潜が佐世保に初めて寄港したが、14年には同型のハワイが寄港した。ちなみに、2013年に在日米軍基地に寄港した原潜はすべて旧型のロサンゼル ス級原潜だったが、14年はバージニア級原潜2隻(ハワイとノースカロライナ)が横須賀(2回)とホワイトビーチ(3回)、佐世保(1回)に寄港した。



(RIMPEACE編集委員・佐世保)


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