戦闘・作戦艦の動き


原潜は8隻が13回寄港したが、人員の移送や情報伝達のための一時寄港は6回(前年は5回)で、平均停泊日数は3.6日と前年と大きな変化はなかった。ほかの在日米海軍基地への寄港と比較すると、最も寄港回数が多い沖縄・ホワイトビーチはほぼすべてが一時寄港、ほとんどが長期停泊の横須賀、その中間の佐世保という傾向に変化はない。

日本の米海軍基地に寄港した原潜の動きでは、沖縄・ホワイトビーチの桟橋に艦隊係留支援設備が設置された2012年を除けば、横須賀、沖縄・ホワイトビーチを含めた寄港回数はこの数年ほとんど変化がない。また、平均停泊日数でも2013年とほぼ同水準で、原潜の運用は安定状態にあるようだ。

ちなみに、在日米軍基地への原潜の寄港回数では沖縄・ホワイトビーチが21回、合計停泊日数は35日(前年は26回 停泊日数26日)、横須賀は16回、合計停泊日数119日(前年は14回 停泊日数86日)、佐世保は13回、47日(前年は9回、合計停泊日数は29日)だった。

沖縄・ホワイトビーチの桟橋には艦船係留支援設備が整備されたが、防波堤が設備されていないなど長期間停泊できる環境にないため、短時間の寄港に限定されているものと思われる。一方、横須賀基地は原子力空母が母港されたことにより原子炉への支援体制が充実し、また、原潜の整備と乗組員の休養施設や娯楽施設にも恵まれていることから停泊期間が長期化している。




(RIMPEACE編集委員・佐世保)


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増加する情報収集艦の寄港
増加した洋上補給艦
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