戦闘艦の動き
原潜寄港は減少
原潜は5隻が延べ15回(17年は26回、16年は10隻、延べ24回)寄港し、過去最多の回数となった前年から一転、大きく減少した。このうち、寄港回数の大半を占めたのが人員の移送や情報伝達のための一時寄港(9回、17年は22回、16年は14回、15年は6回)だった。
しかし、平均停泊日数は3.8日(17年1.9日、16年3.5日、15年3.6日)と、以前の平均停泊日数に戻った。ほかの在日米海軍基地への寄港と比較すると、沖縄・ホワイトビーチはすべてが一時寄港で、ほとんどが長期停泊だった横須賀(平均停泊日数4.6日、17年5.3日、16年は7・6日)、その中間の佐世保という傾向は変わらないが、全体として停泊期間が短縮している。
在日米軍基地への原潜の寄港回数では沖縄・ホワイトビーチが23回、、横須賀は15回、佐世保は15回だった。
ちなみに、米海軍によると原潜はこれまでの対水上艦、対潜水艦、艦隊防御作戦に加え、情報収集、監視、偵察(ISR)、対機雷作戦、海軍特殊作戦支援の任務も与えられている。
(グラフ【寄港地別の平均停泊日数】)
駆逐艦・巡洋艦は微増
この数年では、16年は南シナ海での緊張が影響して、駆逐艦と巡洋艦といった洋上戦闘艦の寄港が急増(合計22隻)したが、17年8隻、18年は11隻と減少し、以前のレベルに戻った。寄港したなかで駆逐艦デューイの1隻以外はすべて横須賀に配備されており米本土から洋上活動グループ(PAC SAG)を派遣した作戦展開はなかったようだ。
理由は不明だが、朝鮮半島や東アジアの緊張が一段落したことで、洋上戦闘艦の動きは少なかったと思われる。ただし、実際の軍事情勢によるものか、あるいは海軍の予算上の問題か、あるいは戦略の都合によるものなのかは明らかでない。
米海軍佐世保基地の動き はじめに
佐世保母港艦船の動き
減少傾向となった情報収集艦の寄港
急減した洋上補給艦
2018年入港艦船一覧
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