佐世保母港艦船の動き


佐世保基地配備艦船名
強襲揚陸艦ワスプは8月まで  アメリカは12月6日から
ドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズは12月1日から

概要
概要 佐世保基地には2019年12月末現在、揚陸艦5隻、掃海艦4隻が配備され、沖縄県うるま市のホワイトビーチ基地に司令部を置く第1揚陸即応軍(ARG−1)指揮下で第11揚陸戦隊(COMPHIBRON−11) を編成している。このうち、2018年3月から佐世保に配備された強襲揚陸艦ワスプは2019年8月にはアメリカ型の強襲揚陸艦アメリカと交代するため佐世保を離れたが、後継艦のアメリカは12月にな って佐世保に到着した。 佐世保に配備された強襲揚陸艦が短期間で交代するのは例がない。もともとワスプの佐世保配備が一時的なものと計画されていたのだろう。 強襲揚陸艦アメリカについてはF35BUライトニングなどの航空機運用能力を強化するためウエル・デッキを廃止し、小型舟艇の運用が出来なくなった。このことについては海兵隊から不満が出て いるようで、アメリカ級の揚陸艦(LHA[R])は2番艦で終了し、改良型が建造されることとなった。ドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズの追加配備は、佐世保に配備されたアメリカの運用能力 を補完するためのようだ。 現在、米海軍は全世界で11隻の掃海艦を運用しているが、米海軍の艦隊建造計画(Shipbuilding Plans)によると順次沿海域戦闘艦(LCS)に置き換える計画となっている。しかし、佐世保基地に 4隻配備されている掃海艦隊(MCMRON−7)は、調達の遅れから現役での配備が続いている。 掃海艦が配備されているのは佐世保以外では米本国カリフォルニア州・サンディエゴ海軍基地(3隻)と中東バーレーン・マナマ基地(4隻)だけで、掃海艦隊司令部があったテキサス州イングリサイド海軍基地は数年前に閉鎖されている。(LCSは2019会計年度末現在、20隻が就役または就役準備中。このほか14隻が建造中あるいは計画中) 掃海艦と交代する予定のLCSのうち1隻が現在、シンガポール・チャンギを拠点に展開しているが、佐世保に配備する計画はないようだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)



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