1.母港艦船の動き


揚陸艦隊の動き
 米海軍佐世保基地に配属されている揚陸艦隊(PHIBRON‐11)の旗艦とする「アメリカ」は2019年12月から佐世保に配備されていたが、8月28日、新しい配備先の米本土カリフォルニア州サンディエゴ海軍基地に向けて佐世保を出港した。6年近い配備の後、2027年月7までの予定で米本土の造船所で中規模の定期メンテナンス作業(DSRA)を受けるようだ。

 交代配備されたトリポリはアメリカ型強襲揚陸艦の2番艦だが、3番艦あるいは後継艦は定まっていないようだ。

 アメリカは1月中旬から「スプリング・パトロール」に出港した後、例年と同じく沖縄で海兵隊を乗せた後、沖縄周辺海域(フィリピン海)で海兵隊との訓練(AIT/CERTEX)を終え、「アイアン・フィスト(鉄拳)訓練」を海上自衛隊の輸送艦(戦車揚陸艦)「くにさき」とともに参加した。

 その後いったん佐世保に戻ったが、5月2日には海兵隊との連携訓練「ブルー・グリーン」を行った後、オーストラリアで隔年開催されている「タリスマン・セーバー訓練」を繰り広げた。オーストラリア東部・珊瑚海で行われた訓練には主催国の米国・オーストラリアの他日本、韓国、フランス、ニュージーランド各国意海軍の艦船も参加した。インド・太平洋地域での軍事的存在感を高めるためなのだろうか、参加国数は増加しているようだ。

 米海軍の艦船の編成はこの数年、新しい艦種が投入されている。物資の揚陸作業で使用する小型船舶(LCAC、LCUなど)の輸送を担う揚陸補助艦(ESB)はフロート・オン―フロート・オフ(FO-FO)形状の船体だが、現在、4隻が就役しているうち2隻は北マリアナ連邦のサイパン島やテニアン島の沖に停泊している。この2隻は25年、延べ5回寄港した。

 また、海兵隊の高速展開を担う高速輸送艦グアム(HST-1)は沖縄・那覇軍港を事実上の母港にしているが、沖縄や横浜、韓国の間を行き来した中で2回寄港した。

 米海軍で最後に残っている掃海艦(MCM)は、ウォーリアーは日本国内でいくつかの日米合同掃海訓練などに参加するとともに、韓国南部東部の浦項(ポハン)に出かけ、7月には例年と同じく青森県陸奥湾などで日米対機雷・爆発物処理訓練(MINEX-EODEX)を行っていた。それ以外の掃海艦は近海での作業に終始したようだ。(パトリオットは長期のドック入渠)

 佐世保を母港としている艦船で、参加した訓練や海外の主要な寄港地などが判明したものは次の表のとおり。


(RIMPEACE編集委員・佐世保 篠崎正人)


米海軍佐世保基地の動き=2025年= はじめに
2.情報収集艦
3.補助・補給艦
4.戦闘艦の動き
5.高速輸送艦・揚陸補助艦
6.朝鮮国連軍参加国艦船
2025年 寄港艦船の一覧


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