伊藤裕希三沢市議の公開質問状
99年9月24日の第35戦闘航空団司令官(三沢基地F16部隊司令官)の三沢市議会
議長あて文書で、名指しで批判された伊藤裕希市議が、この「批判」を逆手にとった公開
質問状を9月28日付けで出した。
司令官は速やかに、かつ真摯にこの質問に応えるべきだ。私達RIMPEACEでは、第
35戦闘航空団が学校の存在を知っていたか否かの答えに、特に注目している。
1999年9月29日
第35戦闘航空団司令官
スティーブン G ウッド様
三沢市議 伊 藤 裕 希
(住所、電話番号)
<公 開 質 問 状>
あなたから9月24日付けで三沢市議会の羽立隆議長宛に出された文書の和訳文を同日、
羽立議長から受け取りました。
昨年7月のF16事故調査報告書に関することですが、「三沢市議会の伊藤裕希議員が発
表した内容の誤りを正したい」との趣旨ですが、名指しされた本人としての見解と、いく
つかの疑問点を「公開質問状」という形で明らかにしますので、お手数でもなるべく早い
機会に回答を得られることを要求します。
記
(1)「伊藤裕希議員が発表した内容の誤り」とは具体的に何を指しているのですか。
(2)「事故調査報告書」の「AA−3」頁と「AA−4」頁(添付資料参照)は何を意
味しているかを説明して下さい。
1.ポイント3〜5は低空飛行訓練ルートではないのですか。
2.四角のマークのあるポイント7はイニシャルポイント(攻撃開始地点)ではありませ
んか。
3.三角のマークのあるポイント8は「攻撃目標」ではありませんか。そうでなければ何
のマークですか。またこの上ノ国町大崎地区に学校があることは米軍当局は認識してい
ましたか。
4.ポイント8の拡大マップがありますが、その中の1は灯台を、2は港の堤防(?)、
3、4は建物を示していると思われますが、4機編隊で各機の攻撃目標物ではないのです
か。標的でないなら、これらの番号は何を意味しますか。
5.「AA−3」頁の「Air to Ground CARD」(空対地攻撃カード)のコピーは不鮮明で
すので鮮明な試料の提出と、その内容を具体的に明らかにして下さい。
(3)あなたは「全ての飛行訓練は国際民間航空機関(ICAO)が定める国際航空基準
に従い、かつ日本の航空規則を厳格に遵守して実施されている」「当航空団が飛行する地
域の環境保護にも配慮しております」と述べていますが本当でしょうか。
この間明らかになっただけでも
1.今年1月、宮古市上空飛行での市長への「おわび」の手紙
2.山形県舟形町で95年8月発生の落馬女性に690万円の被害賠償
3.87年11月、北海道での馬の暴走事件に「おわび」
4.宮古市で91年5月の民家90戸のガラス割れに「謝罪」と180万円の保障
などなど、低空飛行訓練に伴う事件や被害が発生していますが、これらは「規則の厳格な
遵守」や「環境保護」の上で何らの問題は無かったのでしょうか。
以上、いくつか問題点を列挙しましたが、いずれにしても私は今回のあなたの文書と説明
だけで「一安心だ」とか「三沢市民も安心できるのでは」と感想をのべたと報道されたど
こかの市長のようにお人好しではありません。
私はあなた方の資料をもとに考えられる点を記者発表したものであり、それが「誤った情
報」だと名指しで批判された以上、私の名誉回復を図るのは当然であり、その真偽を明ら
かにせねばなりません。
そのためにも今回の私の質問にあなたが誠意をもって応えることを強く要求します。
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