戦闘艦の動き

原潜の寄港はなし
原潜の寄港が途絶えた。年間を通じて原潜が佐世保に寄港しなかったのは、東西冷戦が終結した直後の1990年以来のこと。新型コロナ感染症拡大への対処として、外国の港に寄港することを避けるようになったこともあるが、日本では横須賀と沖縄にそれぞれ14回と7回寄港している。また、原潜はハワイ・パールハーバーやグアム・アプラ、カリフォルニア州サンディエゴを拠点に、日本周辺や東アジアに展開している。

原潜の作戦展開は減少していないようだが、作戦航海の任務中に寄港する回数は制限されているようで、休養や補給を理由とした寄港は少なくなったようだ。原潜本来の「サイレント・サービス(沈黙の艦隊)」に回帰したとも思える。

ちなみに米海軍によると、原潜はこれまでの対水上艦、対潜水艦、艦隊防御作戦に加え、情報収集、監視、偵察(ISR)、対機雷作戦、海軍特殊作戦支援の任務も与えられている。


駆逐艦や巡洋艦の寄港は増加
この数年、中国との間で緊張が高まっているとして、駆逐艦や巡洋艦が南シナ海や東シナ海で「航行の自由作戦」と称して展開している。新型肺炎の影響があるようだが、2019年は18隻、2020年は9隻が11回、2021年は8隻が13回、佐世保に寄港した。入港した洋上戦闘艦のうち2隻はカリフォルニア州サンディエゴ、1隻はハワイ州パールハーバー、10隻は横須賀基地を母港としている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


米海軍佐世保基地の動き=2021年= はじめに
佐世保母港艦船の動き
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洋上補給艦は減少
高速輸送艦・揚陸補助艦
増加した朝鮮国連軍参加国艦船
2021年入港艦船一覧


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