1.母港艦船の動き


揚陸艦隊の動き
西太平洋海域で大規模な二国間・多国間訓練がなかったことから、強襲揚陸艦アメリカを旗艦とする揚陸艦隊(PHIBRON‐11)の大きな動きはなかった。

アメリカは1月中旬から「スプリング・パトロール」に出港した後、沖縄周辺海域(フィリピン海)で海兵隊との訓練(AIT/CERTEX)を終えた後、相模湾に移動した。2月27日には大阪南港に寄港した。

その後いったん佐世保に戻った後、沖縄近海に展開した。

8月には再び沖縄近海でAIT/CERTEXを行った後、米本土から来たボクサー揚陸即応群(ESG)と韓国海軍も加わってPOTOEX(写真撮影)に参加した。

母港配備されている揚陸艦のうち、ドック型揚陸艦ラシュモアとドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズはいずれも定期メンテナンスのため岸壁に停泊したままだった。ラシュモアは一端相模湾に出かけたが、定期修理後の検査航海と思われた。

唯一稼働可能だったドック型輸送揚陸艦グリーンベイは西太平各地を走り回った。

掃海艦は例年と同様、それぞれ日本国内でいくつかの日米合同掃海訓練などに参加するとともに、韓国南部の釜山や鎮海(チネ)、東部の浦項(ポハン)、西部の木浦に出かけ日米韓合同訓練に参加し、7月には青森県陸奥湾などで日米対機雷・爆発物処理訓練(MINEX-EODEX)を行っていた。

佐世保を母港としている艦船で、参加した訓練や海外の主要な寄港地などが判明したものは次の表のとおり。


(RIMPEACE編集委員・佐世保)


米海軍佐世保基地の動き=2024年= はじめに
2.情報収集艦は引き続き減少
3.補助・補給艦は
4.戦闘艦の動き
5.高速輸送艦・揚陸補助艦
6.朝鮮国連軍参加国艦船
2024年 寄港艦船の一覧


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