4.戦闘艦の動き

― 原潜寄港が復活 ―
新型コロナ感染症の拡大を受けてこの数年、寄港地を選別して寄港していたようだが、再び活動が目立ってきている。日本国内で見ると、沖縄、横須賀、佐世保で2017年は58回だったが、以降、53回(18年)、38、16と急激に減少していた。しかし21年以降は25回(21年)、35回(22年)と増加し、24年は10隻が延べ25回寄港した。停泊日数で比較すると、佐世保は全て一時寄港、横須賀は停泊日数平均が6日で、作戦の都合での寄港の佐世保と沖縄、休養とメンテナンスの横須賀、というパターンに変化はないようだ。

佐世保に寄港した原潜バーモントは、ハワイ州パール・ハーバーに配備されている。

(グラフ【原潜寄港回数】と【原潜平均停泊日数】参照)





― 駆逐艦や巡洋艦の寄港は減少 ―
駆逐艦や巡洋艦、沿海域戦闘艦など洋上戦闘艦の寄港は減少した。駆逐艦や巡洋艦が寄港前後に、南シナ海や東シナ海で「航行の自由作戦」と称して展開した後、佐世保に寄港することも多い。駆逐艦がSAG(洋上作戦群)としてCSG(空母打撃群)と行動し、寄港している。

2019年は18回、2020年は9隻が11回、2021年は8隻が13回、22年は14隻が24回、23年は空母1隻が寄港したことから巡洋艦1隻が1回、駆逐艦は10隻が19回、合計21回となったが、24年は巡洋艦が1回、駆逐艦8隻が10回寄港した。 寄港した洋上戦闘艦のうち駆逐艦ホッパー(1回)以外は横須賀に配備されている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


米海軍佐世保基地の動き=2024年= はじめに
1.母港艦船の動き
2.情報収集艦は引き続き減少
3.補助・補給艦は
5.高速輸送艦・揚陸補助艦
6.朝鮮国連軍参加国艦船
2024年 寄港艦船の一覧


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