引き続く朝鮮国連軍艦船の寄港

日本国内の4県7か所(長崎県・佐世保海軍施設、沖縄県・嘉手納飛行場、普天間飛行場、ホワイトビーチ海軍施設、神奈川県・座間補給施設、横須賀海軍施設、東京都・横田飛行場)の施設が1950年以降、朝鮮国連軍の基地として国連軍地位協定により、日米地位協定(SOFA)とほぼ同様の権利が与えられてきた。

日米地位協定とその覚書などでは日本国内の米軍が地位協定の対象外の地域に部隊などを移動する場合、事前に日本側と協議することになっているが、朝鮮戦争(朝鮮半島)への派遣は例外とすることが密約されている。

朝鮮戦争が「一時休戦」のまま継続していることで、この特権もそのまま維持されて、佐世保への朝鮮国連軍参加国など米軍以外の艦船がたびたび寄港していた。

トランプ前米国大統領とキム・ジョンウン朝鮮国(DPRK)国防委員長との会談があった2017年以降増加し、新型肺炎の感染拡大で一時減少していたが再び寄港回数が増加していた。

2023年はオーストラリア海軍の駆逐艦とフリゲート艦、補給艦各1隻が3回、カナダ海軍のフリゲート艦と燃料補給艦2隻が3回寄港した。

朝鮮国連軍の寄港に合わせ、周辺海域での日本(海上自衛隊)と朝鮮国連軍参加国やその他の国との二国間、多国間の訓練は続いている。
*入港隻数は18年5回、19年10回、20年2回、21年12回、22年3回、23年6回)

佐世保に寄港した国連軍参加国の艦船のうち、日本等との合同訓練参加が判明したのは次のとおり。


(RIMPEACE編集委員・佐世保)


米海軍佐世保基地の動き=2023年= はじめに
佐世保母港艦船の動き
情報収集艦は減少 測量艦の寄港は1回だけ
洋上補給艦 再び増加へ
戦闘艦の動き
高速輸送艦・揚陸補助艦
2023年 寄港艦船の一覧


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