米軍再編の中で相模補給廠に作られる

戦闘指揮訓練センターのアウトライン−7


バーチャル・コンボイ・戦闘トレーニング(ロッキード・マーチン社 Insights Second Quarter 2008 より)


新型装甲車クーガー・カテゴリー3のクレーン操作のバーチャル・トレーニング(InsideSTRI June2008 より)

米陸軍の訓練は、ライブ、バーチャル、コンストラクティブの3つから構成される。バーチャルとコンストラクティブは、コンピュータを 用いる訓練で、戦闘指揮訓練センターで中心的に行われている。ライブすなわち実働訓練とバーチャル訓練がどんどんシームレスになって いくのが、上掲の写真からも読み取れる。

シームレスになっていくことは、実際の戦闘にほぼ等しいものが訓練センターの中で行われることだ。
イラクに派遣された自衛隊も、車列を組んで道路建設現場に向かった。もし再び陸上自衛隊がイラクやアフガニスタンに派遣されることに なれば、名目は何であれ、米軍のシミュレーターでコンボイ・トレーニングを事前に重ねていくことになる。
相模補給廠の中に作られて、自衛隊も使うという戦闘指揮訓練センターは、自衛隊の海外派兵を支える重要な施設となっていく。

(RIMPEACE編集部)


米軍再編の中で相模補給廠に作られる戦闘指揮訓練センター関係のページ一覧

  • 戦闘指揮訓練センターのアウトライン−1 施設の平面図、規模など(08.6.17)
  • 戦闘指揮訓練センターのアウトライン−2 戦闘指揮訓練センターの世界的な配置と、相模原のセンターの位置付け(08.6.17)
  • 戦闘指揮訓練センターのアウトライン−3 米軍再編の中で出てきた相模原のセンター構築と自衛隊(08.6.24)
  • 戦闘指揮訓練センターのアウトライン−4 コンピュータ画面から見た訓練内容(08.6.25)
  • 戦闘指揮訓練センターのアウトライン−5 中東派遣直前のリハーサル(08.9.23)
  • 戦闘指揮訓練センターのアウトライン−6 地図上で見る、地球規模の訓練センターの配置(08.11.6)
  • 戦闘指揮訓練センターのアウトライン−7 バーチャル・トレーニングの実情(08.11.8)

  • 米陸軍第1軍団前方司令部が座間にいる意味は? (08.10.11)
  • 米陸軍の訓練システムと戦闘指揮訓練センター (08.10.14)
  • 陸上自衛隊と米陸軍戦闘指揮訓練センター (08.10.18)

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